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日本:主要経済インディケーター 2020年第二四半期

Erika Watanabe • 1/06/2020

Key Economic Indicators Japan Q2 20202

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドは、「主要経済インディケーター」を発行いたしました。

「主要経済インディケーター」のレポートは、こちらからダウンロード頂けます

 

GDP成長率は二期連続のマイナスとなり、国際的にはテクニカル・リセッションとみなされる状況となりました。新型コロナウイルス感染拡大防止により世界全域で人とモノが動かない状況が続き、マクロ環境は全面的に前年比が悪化するものの、想定よりは小さな落ち込みに留まっています。小売りは堅調に推移し、株価も経済対策やコロナ終息後への期待感からセンチメントは改善し上昇基調にあります。第2四半期のマクロ環境は更に悪化する事が見込まれており、新型コロナウイルスの今後の見通しや米中貿易摩擦懸念再熱が懸念材料となるでしょう。

 

主な動向は下記の通り。経済データは2020年5月27日時点のものです。

 

  • 実質GDPの前期比は年率3.4%減と、2期連続のマイナス成長。新型コロナウイルスが増税後の更なる追い打ちへ。
  • コアCPIは前年比0.2%減となり、34か月ぶりのマイナス成長。原油安の影響の他、自粛や休校により旅行費、教育費等が下がった。
  • 貿易収支は9,304億円の赤字。輸出は前年同期2割減少し、下げ幅はリーマンショックの影響を受けた200910月以来。新型コロナをきっかけとした米中貿易摩擦最熱に加え世界経済減速でスロートレード定着が懸念。
  • 大企業・製造業DIはマイナス8となり、7年ぶり低水準。前回からは8pt低下し、5期連続の悪化。
  • 大企業・非製造業DIは前回から12pt悪化し、プラス820093月調査以来の下げ幅となった。
  • 景気動向一致指数は、前月比5.2pt低下し20113月以来の下げ幅となった。指数は20116月以来の低水準。基調判断は8か月連続の「悪化」。
  • 4月末の日経平均は3月末から6.7%上昇し、2万円台回復。各国の経済対策が下支え。
  • ドル・円相場は、106-109ドルの狭い値幅で推移。
  • 原油価格は4月の月中平均は16.8ドルと、19993月以来安値を記録。月末は需給緩和懸念への警戒感が和らいだ。
  • 失業率は前月からは0.1pt上昇。有効求人倍率は前月を0.06pt下回り3か月連続の悪化。20169月以来低水準。一方で建設技能労働者不足率の不足幅は前年同期比0.3pt改善。
  • 建築工事費は2ヵ月連続のマイナス成長となったものの、高水準を維持。民間工事は前年同期比22.9%減、公共工事は同7.2%増。
  • 貸出態度D.I. (大企業/不動産)は、前四半期から2pt上昇し、前年同期比は7pt低下。
  • 小売りは前月比14%増となり、二桁成長の家電、自動車、医薬品、Eコマースを中心にプラス成長となった。
  • 訪日外客数はコロナウイルス感染拡大防止による世界的な旅行需要停滞で大幅悪化し、前年同期比99.9%減。
  • J-REITの株価は、不動産業績の悪化懸念から続落。
  • 4月の粗鋼生産量は前年同期で13%減少したものの、中国は回復傾向で前年同期比0.2%上昇。原料炭は豪州やカナダの供給トラブルで前期比2.8%増。コロナ禍による鉄鋼製品安に対し原料が高止まりしている。